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紅上げと通常仕上げについて
提灯は一般的に、本体が白色、もしくは赤色の物が広く知れ渡っております。こうした2色、どちらかの無地の物に名入れ印刷を施し、製造して行きます。もちろん、その他の色を使用して、オリジナル製作販売を行う事も可能ですが、色により工程や注意点が異なります。そこで、下記にて通常仕上げと紅上げについて、御説明させて頂きます。
ちょうちんの通常仕上げ
白色で制作される提灯に関しましては、墨の色をそのまま、もしくはご希望がございましたら、その他の色を活用し、名入れプリントを行います。それが白無地の特徴です。定番色の墨以外のカラーを使用されたい場合は、白色がベースとなる事が多いです。
- 白提灯の名入れ
片や、赤色は違います。オリジナル作成されるちょうちん本体が赤色の場合は、墨のみで名入れ印刷のオーダーが一般的です。
しかし実際に使用して見ますと、赤地に黒のみでは明かりを灯した際に同化してしまい、非常に目立ちません。そこで、特注オーダー提灯製造が行われる際は、名入れされた黒文字の周りに白色でフチを製作し、中の電灯が灯った際には、文字が浮き立つ様な作り方をされます。これは同系色同士の赤と黒の間に、白が入る事で目立つ視覚効果を狙った物です。
- 赤提灯の名入れ
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※赤提灯は墨での名入れが定番です。
よく居酒屋や焼き鳥屋などの目印や装飾として、赤提灯が店舗看板の様に飾られております。
ちょうちんの紅上げ仕上げ
紅上げは、白地のビニールや生成り色の和紙をベースに、堤燈を製作する為に全体を赤色に塗り上げる、こだわりの手法です。
昔は和紙で制作された提灯しかなかったので、地が赤色の物を作成する際は、黒の文字色と赤色に塗られた外周、そして名入れ文字と赤地の間に置かれる白フチは、和紙の色をそのまま使用する事が一般的でした。
提灯に紅上げを行うには、現代でも大変な技術を必要とします。そして、非常に手間が掛かります。だからこそ、製作費用が激安通販であっても高価な、こだわりの逸品と言う立ち位置になっております。
現在、オリジナル製造販売が行われる提灯の多くは、耐久性や雨風に強いビニールで制作され、ラインナップされた赤や黄色などの様々なカラーで、特注オーダー格安作成を行われますが、本格的な物なら、紅上げをオススメします。
紅上げ仕立て※本格志向のこだわり仕立て
- 紅上げ提灯のメリットとデメリット
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元々が赤い地の一般的な赤色提灯に黒文字と白フチを使用し、名入れプリントを施すと、夜や暗所で電球を灯した際、特に白フチの部分が、白色と赤色の中間色であるピンクっぽいイメージに見える場合(※左図(1))がございます。
しかしながら、白色の提灯をベースに制作された紅上げですと、今も昔と変わらず、白色や和紙色の生地色を白フチとして使用を致しますので、完成したそれは、非常に綺麗な仕上がり(左図(2))となっております。
なお、ハケを使用して、ちょうちん全体を塗り上げますので、紅上げた全体にハケむらが発生致します。これは特に電球を灯した際、顕著に現れる癖と言えます。このムラを昔ながらの手描き提灯の味と感じて頂けるお客様もいらっしゃいますが、一方では、汚いと言うイメージを持たれるお客様もいらっしゃり、個人の感じ方次第と言った所です。
通常仕上げはもちろん、紅上げ提灯も和食屋や居酒屋、焼き鳥屋などの店舗様にオススメ致します。特に紅上げは、昔ながらのお店やぼんぼりと共にお祭りの中にあって欲しい逸品です。また他店との差別化を考えた際、紅上げは目立ちます。
通常仕上げでは墨以外の名入れ文字色、紅上げでは赤色以外の全体色に関しまして、対応する事は可能ですので、金色にしたい、全て黒色で塗り上げたいなどのお客様オリジナルの提灯作成を行って頂く事が可能です。
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